情報・通信
景気の回復による企業の海外展開が活発化しており、それに伴いICT(情報通信技術)業界もグローバル化が進展。通信は海外M&Aで事業基盤の強化や新分野の取り込みを展開中。情報処理は民間IT投資の回復でソフトウエア更新やクラウド基盤構築等の需要が拡大中。成長が期待されるビッグデータの取り組みも本格化する。ネットサービスはEC(電子商取引)とネット広告が引き続き順調。スマホ利用のモバイルECに大きな期待が集まる。
通信
携帯電話市場でシェア1位のNTTドコモは、既存契約の乗り換えで転出超過が続いている。2位はKDDI、それを追うソフトバンクモバイルは月別契約純増数の15ヶ月連続トップで猛攻中。主戦場のスマートフォン市場は活況、だが、スマートフォンの普及で通信データ量が急増し既存の回線では対応しきれない懸念も。各社トラフィック対策に奔走しながら、新たな周波数の割り当てをめぐり水面下で争奪戦。
情報処理サービス
クラウドコンピューティングの浸透により、IT業界のメインビジネスのシステム開発からITソリューションサービスへの流れは決定的に、国内市場の成長鈍化の中で、パソコンメーカーもサービス分野を強化しており、顧客争奪戦は厳しさを増している。各社は生き残りをかけて、企業体力と競争力の強化に邁進しており、グループ内の集約・統廃合や国内外でのM&A、資本・業務提携等が活発化している。
インターネットサービス
多くの産業が苦戦する中、一人気を吐くネット業界。各社の業績は好調で、市場も順調に拡大中。新たなツール、新たな市場への対応に余念がない業界では、SNS、Twitterの次のFacebookに焦点を当てる。携帯コンテンツ業界の成長源は、基本サービスは無料、ツールや機能の付加でより楽しむためには有料でサービスを提供する「フリーミアム」。この新たなビジネスモデルは今や業界の主流となっている。